脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





自分で出来る起き上がり方

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脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜

脳卒中などの病気にかかり、患者にとっても家族にとっても、もっともつらいのは、日常生活に支障が出て、手足が不自由になり、寝たきりの生活を過ごすことではないでしょうか。

脳卒中にかかってリハビリ中の患者は、ともすればなかなか手足が思うように動かせずに苛立ちから、起きていると疲れてしまうからと、つい寝ているほうが楽でリハビリにも集中できない人もいるようです。

寝ているほうが楽なら、そのままでも良いと思い、ベッドからなかなか離れない人もいるようですが、長い間寝たままになると、手や足を動かす頻度が少なくなることから、筋力が低下したり、身体でさまざまな変化が生じてきます。

体力の低下とともに、心肺機能が低下しやすくなります。ベッドに寝たきりになり、体を起こして動くと全身が疲れてしまい、すぐ横になってしまう、横になる時間が長くなると、体の筋肉がますます使われなくなり、筋力とともに体力が低下して、ますます疲れやすくなるといった悪循環をも生み出すことになります。

筋力の低下にともない、立つ・歩くといった動作がますます困難になり、精神機能の低下、褥瘡(床ずれ)などが起こる原因となります。
疲れたときには、休息をとることももちろん大切ですが、体を起こして日常的な動作を行うことは、身体機能を回復させるためのリハビリにも良く、休息をとる時間とメリハリをつける毎日を過ごすように心がける必要があります。

寝たきりになった場合にも、少しずつ体を起こしていくと良いでしょう。体を起こす時間について、1日のうち4〜5時間程度を目標にすると良いですが、無理に長時間体を起こすと、かえって負担をかけてしまいますので、最初は少しずつ慣らして5分〜10分ぐらいにして、慣れてきたら少しずつ時間を長くとると良いでしょう。

今まで横になっていた時間が長く、急に体を起こすことで起立性低血圧の症状が出て、めまいや吐き気などの症状をともなうことがあります。また、急に血圧が下がり、眠気をもよおすことがあります。

寝ている状態から、急に体を起こすのではなく、ベッドの背もたれを少しずつ上げるようにして、頭を起こした体勢に慣れるように工夫することです。ベッドから急に体を起こして、すぐに車椅子に移動するといったスピーディーな動作は、この時点では控えなければなりません。

長いまま寝たままの姿勢を取り続けていると、筋力の低下とともに、心肺機能が低下しやすくなり、痰が出にくくなり、肺炎などの呼吸器合併症を引き起こすリスクが高くなります。寝たままの姿勢をとるということは、安静にして休息すると考えがちですが、必要以上に寝たきりの姿勢になると、体力が低下する原因となりますので、無理のない程度に、体を起こす時間を取る必要があります。

長いまま寝たきりでいると、関節が硬くなり、日常的な動作が困難になり、骨がもろくなります。背中の肉が薄い部分に長時間圧力がかかると、床ずれの原因となります。
食欲が低下して脱水症状を引き起こしやすくなり、便秘の原因となります。
精神面では、うつ状態や認知症を引き起こす原因となります。
生活のための活動の第一歩として、起き上がる必要があります。寝たままの姿勢から起き上がることで、生活空間と視界が広がり、生活をより豊かなものに変化させることができます。

ここでは、脳卒中の患者が自分で出来る起き上がりの方法について、ご紹介していきたいと思います。
介護用ベッドの背上げ機能を用いて起き上がる方法については、下記の通りです。
膝を上げて、背上げ(上半身を起こす)と膝上げ(膝を上げる)を交互にゆっくり繰り返します。

背上げと膝上げの動作で体を起こすだけでは、腹部と胸部がベッドの背と膝ではさみ込まれてしまい、圧迫感があります。
1度、背中をベッドから離して、姿勢をきちんと整えることです。

このような動作について、すべて自力でできない場合は、介助者が背中を起こして、背中をベッドから離すことで、胸からおなかの圧迫感がなくなり、ずり落ちにくくなって、安定した姿勢をとることができます。

背上げ機能を使わずに、自力で起き上がる方法もあります。
起き上がりの練習をするときは、確実に安全にできるようになるまで、必ず介助者がついて、一緒に行い、できない動作についてはサポートをしてもらうと良いでしょう。

最初に、起き上がりたい方向の腕を軽く開き、健側の脚を麻痺側の脚の下に入れるようにして、すくい、健側の脚は麻痺側の脚をすくったままで、横向きの姿勢をとり、同時にそのまま脚をベッドの端から垂らします。

起き上がるときは、ふとんよりもベッドのほうが起き上がりやすくなり、健側の方向に起き上がるのが、楽です。
寝返りをしたときに、腰と手と肘で三角形を作るようにすると良いでしょう。

あごを引きながら、手と腰と肘の三角形に頭が入るように、ゆっくりと起こしていきます。
このようにするとバランスの安定感が良くなり、自分の懐を見るようにして起き上がれます。

肘付き位を経て、体がまっすぐにして座ります。ふとんから起き上がる場合は、ベッドの端から脚を垂らす必要はありません。

この他には、ひもを用いて、自力でおきぅがる方法があります。
手の力があれば、ひもを使うことで、手の筋力が鍛えられます。
健側の手で足元にくくりつけたひもを引っ張り、ベッドの柵を利用してつかまって起き上がることも可能です。

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