脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





浴槽の出入りの方法について

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浴槽は、足腰が丈夫で健康な人であっても、ちょっと油断すれば、足を滑らせたりして、危険がともなう場所ですから、出入りには十分注意を払う必要があります。
浴槽へ出入りするときは、片足で立つと転倒する可能性が高く、ひとつひとつの動作を慎重に落ち着いて行い、常に安全を心がける必要があります。

ここでは、脳卒中や脳梗塞などの脳の疾患により、リハビリが必要とされる人の浴室への入り方と出方について、その手順をご紹介しましょう。

入浴には、椅子を用いる方法があります。
椅子を用いる入浴方法では、その手順として、最初に浴槽と同じ高さの椅子をお風呂の縁に沿って置いて、腰かけます。
次に、麻痺したほうの脚を健康なほうの手で持ち上げて、浴槽に入れます。
次に、健側で、お風呂の縁や手すりなどにつかまりながら、立ち上がります。
立ち上がるときには、必ず手を添えておくことです。縁や手すりにつかまりながら、浴槽にゆっくりと体をつけて沈めます。

入浴時の注意点をあげると、上記のような手順を正しく守ることはもちろん必要ですが、浴槽のお湯の温度も入念なチェックが必要で、42度以上の温度にならないように十分注意が必要です。
熱いお湯の温度は、血圧を上昇させることにもつながり、体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
お湯の温度は、38〜40度ぐらいが適温です。

次に、バスボードを使用した入浴法について、ご紹介しましょう。
バスボードがずれないように、しっかりと固定したのを確認の上、バスボードの上に座ります。
麻痺したほうの脚を健側の手で持ち上げて、浴槽に入れます。
次に、縁や手すりなどにつかまりながら、体をゆっくりと浴槽の中に沈めていきます。

椅子やバスボードについては、浴槽の縁に腰かけられるぐらいの広さが十分にあれば、とくに使用する必要はなく、使用しなくても大丈夫です。
それぞれのご家庭の浴槽の位置によっては、健側から入る場合もあれば、麻痺側から入る場合もありますので、臨機応変に対応すると良いでしょう。

なお、麻痺側の手や足について、感覚の低下がみられる場合は、やけどを防ぐために、健側の手で必ず湯加減を確認しましょう。

次に、浴槽内からの立ち上がり方について、ご説明したいと思います。
最初に足を引き寄せて、前方に体を倒して、前方に体の重心を移動させます。
次に、縁や手すりをつかんで、お尻をあげます。体のバランスを崩しやすいので、慎重に行いましょう。
手足のまひの状態によっては、浴槽内から立ち上がりにくい場合があります。
高さが調整できる浴槽台なら、浴槽台を浴槽のなかに入れてから、浴槽台に座ると良いでしょう。
浴槽内昇降機を用意して、使うと良いでしょう。
浴室内で滑る心配がないように、滑り止めマットを浴槽内に敷いておくと、浴槽から立ち上がるときに、滑る心配がなく、ふんばって立てるようになります。
さらに、浴室全体に滑り止めを敷いておくと、安全・安心ですね。

浴槽から出るときは、入るときの順序とはまったく動作が逆の順番になります。
浴槽の出入りの動作は、危険をともないますので、出入りが困難だと判断した場合は、無理をしないことです。
在宅介護の場合、ひとりでは入浴が困難な場合、家族が付き添っても入浴しづらい場合は、デイサービスセンターなどの介護施設を利用すると良いでしょう。

介護施設には、ヘルパーさんなど介護のプロが入浴に立ち会ってくれますので、その点は安心できることと思います。
ある程度歩行機能が良好な状態である人は、立位での入浴ができると思いますが、入浴中に滑る心配がないように、安全性を確保するためにも、浴槽の縁や手すりをつかんで入浴するように心がけましょう。

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