脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





浴室の対応方法

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日本人はもともと入浴が好きだと言われていますが、入浴することで体を洗い、衛生面を重視するだけでなく、日本特有の浴槽に入浴をすることで、心身の疲れをとり、リラックスすることを目的としています。健康な人は、浴槽に入るという動作が簡単にできますが、脳卒中を発症して手足が不自由な人にとっては、浴槽に入る動作が困難になります。

まずは、一般的な浴槽についてご紹介しましょう。和式浴槽は、かなり深さがあり、手足が不自由な人にとっては、またぐ動作が困難で窮屈な入浴姿勢になることがあります。一般的に深さが約60センチ、幅が80〜90センチですから、幅が狭くて深くなります。

様式浴槽は深さ45センチ程度で幅が130〜170センチ程度です。
和式浴槽と比較すると、浅くてまたぐ動作が用意にできます。ただし、膝を伸ばして入浴するため、体を起こす動作が困難になり、姿勢を安定させるのが難しくなります。
これに対して、和式と洋式の浴槽の要素が加わった和洋折衷浴槽は、深さが約55センチで、幅が100〜135センチですから、同じ姿勢を楽に保ちやすくて、手足が片方麻痺した高齢者に向いています。

浴槽の設置方法で分類すると、浴室の床に設置するタイプの据え置き型があります。据え置き型の浴槽は、メンテナンスをしやすいと言うメリットはある反面、またぐ動作が困難になります。その点、半埋め込み型の浴槽だと、立ったまま、または座った状態でもまたぐ動作が比較的簡単にできます。埋め込み型の浴槽は、温泉地によく見られる浴槽のタイプですが、昇降に負担がかかり、手足に麻痺がある人には動作が困難になり、適していません。

和式浴槽に入浴する場合は、すのこを利用して床面をあげると、浴槽の中にまたぐ動作が楽になります。
洋式浴槽に入浴するときは、浴室で滑らないように注意する必要があります。これを防ぐには、滑り止めマットを敷くと良いでしょう。とくに、小柄な人は浴槽の壁の部分に手が届きにくく、ずり落ちる危険性がありますので、注意が必要です。浴槽内に踏み台を置くなど工夫すると良いでしょう。浴槽が深い場合は、浴槽台を使うことで、またぐ動作が楽になります。

肩の部分が湯船からはみ出る場合、お湯につけたタオルを上からかけておくと良いでしょう。とくに冬の寒い時期は、体が冷えないように注意する必要があます。

近年は、バリアフリーという言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、入浴でもっともバリアフリーのニーズが高いとされるのは、脱衣所から浴室に移動するときの段差をなくして、スムーズに移動しやすく工夫することです。これによって、歩行で移動して、シャワーキャリーが使いやすくなります。

一般家庭で在宅介護をする場合、浴槽と脱衣所を使いやすくする工夫が求められます。和式浴槽をバリアフリーにして、和洋折衷浴槽に改装すると、洗い場と脱衣所に段差がなくなり、敷居が柔軟性の高い樹脂で作られているため、車椅子で浴槽に入ることもできるようになりますので、体に負担をかけにくく、移動がスムーズになります。

とくに、大規模な改装工事をしなくても、すのこを上手に利用することで、段差を解消できます。すのこは既成のものを購入しても良いですが、浴槽や浴室に合わせて、オーダーメイドで設置したほうが、ピッタリ合います。すのこは、ヒノキなどの自然素材のものがありますが、樹脂製のものもあります。

脱衣所では、浴室との温度差にとくに注意が必要です。とくに、冬の寒い時期に入浴中や入浴前後に突然倒れる高齢者が多いのは、温度差が激しいと血圧が急減に変動しやすくなるからです。脱衣所と浴室の温度差をできるだけなくして、温めておくことです。脱衣所には暖房器具を置くなど工夫しましょう。

浴槽の扉は、開き戸・引き戸・折れ戸などの種類がありますが、開き戸だと店頭するリスクが高く、危険性が高いというデメリットがあります。その点、引き戸や折れ戸は、開口部に広さが十分にあります。折れ戸は引き戸から改装が簡単にできて、扉を開ける時にムダに移動する必要がなくてすみます。

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