脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





麻痺した手と足の機能回復について

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脳卒中を発症して、もっとも気になるのが手や足が麻痺状態になり、どの程度まで回復されるかということでしょう。
まずは、麻痺した手と足の機能回復の違いについて、ご説明しましょう。

麻痺した手の機能の回復と、足の機能の回復について比較すると、日常生活の中では、食事をしたり、入浴やトイレなど、さまざまな動作をしていますが、ふだんの生活の中で、手を使う作業や動作は、肩で方向を決めて、手首や指で細かい作業をしています。
さらに、肘を使って距離間の調節をしており、左右両手を連動させているといった仕組みになっています。

ふだんの食生活の中では、お茶碗に盛ったご飯をお箸を使って食べていますが、食事をするには片手だけが動いている状態では、うまくいきません。
ご飯を食べるときに、片方の手で箸を持ちますが、もう片方の手で茶碗を支えておかないと、箸でご飯をとるときに、茶碗が動いてしまいます。

足で行う動作は、立ったり歩行するには両足がしっかりしていないといけません。
しかし、片方の足で立ったり、短い距離を片足で移動することは可能です。
歩けない場合は、車椅子を利用することもできます。
足は、立ったり座ったり、移動をするときに使いますが、手は、あらゆるライフシーンの中で使う頻度が高く、文字を書いたり、新聞を手に持って読んだりと、いろんな使い道があります。
足の動作に比べると手の動作で、日常生活をこなしており、両手を使うことが多く、手が麻痺した場合は、麻痺した足よりも機能回復には時間がかかります。

麻痺した手について、機能性によって下記のように分類されています。
実用手とは、日常生活において、実用的な機能を果たしている手のことを指します。
補助手とは、実用的な機能を果たすにはやや劣り、補助的な機能を持つ手の事を指します。
実用的にも補助的な機能も果たしていない手のことを廃用手と言います。
脳卒中にかかり、実用手の機能を果たしている人は、約2割とされています。

麻痺の回復程度を決める因子について、詳しくご説明しましょう。
手足の麻痺の症状が出ている場合、運動機能が回復する程度は、脳卒中を発症したときの重症度によって、格差が生じてきます。
そして、脳卒中の症状が重い人は、運動機能の回復が遅れたり、リハビリをしても回復の見込みが低いこともあります。
症状が比較的軽い人や、発症してすぐに適切な治療を受けた人は、運動機能の回復が比較的早いものと思われます。
しかし、脳卒中を発症したときの症状がかなり重いからと言っても、まったく運動機能が回復しないということではなく、反対に、発症したときの症状が軽いからといって、早い時期に運動機能が回復かるとは限りません。
発症したときの重症度について把握することはもちろん、経過観察が必要で、患者の症状に合わせて、適切な治療を受けるとともに、リハビリを根気強く行うことも必要です。

手足の麻痺の症状が出ていて、回復がみられるまで、どれぐらいの期間が必要なのでしょうか。
発症時の重症度にはとくに関係なく、発症してから30日後までには、顕著な回復がみられる時期とされています。
麻痺の症状が比較的軽い人は、発症してから30日程度で、運動機能の回復の兆しが見られます。

発症してから1ヶ月の運動機能回復は、極めて重要であるとされており、運動機能の障害が中〜重度の場合は、発症後90日ぐらいまでには、おおよそ回復の兆しがみられます。
そして、発症してから180日後ぐらいで、運動機能の回復が終わるものとされていることから、発症後1ヶ月は、運動機能回復する重要な期間となります。

発症してから180日ぐらいで、運動機能の回復が終わるということについて、その期間を過ぎたらリハビリをしても、それ以上は回復しないのではと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。
手足の麻痺の改善だけではなく、新たに運動学習や動作学習などにより、発症してから180日以降も、回復の兆しがみられることもあります。もちろん、1年を経過しても、回復の兆しがみられることもあります。

手足の機能について、自分でできる動作や行動を行うことが、自分にとって良いリハビリになり、日常生活がスムーズにできるようになると、積極的に社会参加をすることもできるようになるという気持ちを持って、生活の中で常に目標を持ち、日々努力していくことが、より回復を早めてくれることでしょう。

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