脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





高次脳機能障害

脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜≫高次脳機能障害

脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜

高次脳機能障害は、脳卒中だけではなく、交通事故や頭部にけがを負った場合などに、団能に部分的な損傷を受けたことが原因で、記憶や言語、思考、行為、注意、学習などの大脳の本来持つ機能に、なんらかの障害が起こった状態のことを指します。

大脳にダメージを受けた場合に、記憶がなくなり、これまでの過去の記憶がないといったことは、ドラマで交通事故に遭ったことで、記憶をなくすといったシーンをよく見かけることがあります。
大脳にダメージを受けた場合、交通事故に限らず、頭部のけがや脳卒中が原因で、高次脳機能障害を発症することがあります。

高次脳機能障害を発症したからといって、必ずしも過去の記憶をすべて失うというわけではなく、人それぞれ症状のあらわれ方には個人差があります。
古い記憶は残っているのに、新しいことについて覚えられなくなる、行動や感情について抑制することができないといった、精神面でも変化する場合もあります。

高次脳機能障害は、とくに外見上には障害が目立たないこともありますが、自分でも気づかないことが多く、高次脳機能障害を発症したことについて、きちんと自覚ができていないこともあります。
とくに、日常生活には支障がない範囲であっても、退院してから、復職、学生の方は復学した場合に、仕事や学習が思うようにできないこともあります。

高次脳機能障害の症状のあらわれ方は、脳にダメージを受けた部位と、その程度により、さまざまですが、一般的には脳損傷に伴う認知行動による障害をあらわす総称として、高次脳機能障害と言う言葉が使われています。

高次脳機能障害の原因が脳の障害である場合、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞などが考えられます。
脳梗塞と脳出血の場合は、片方の手足に麻痺の症状が出やすくなりますが、くも膜下出血を発症した場合、脳動脈瘤の破裂により、集中力ややる気がなくなり、突然興奮して怒り出す、記憶がなくなる、行動的な障害といった精症状が出やすくなります。

高次脳機能障害の症状には、この他にも実にさまざまな症状があります。
症状の度合いによっては、失語症になることがあります。

失語症とは、会話が困難になること、言葉が出なくなることです。前頭葉下部や側頭葉などにダメージを受けると、失語症の症状が出ることがあります。
注意障害は、あるひとつのことに集中することが困難になるという症状で、あるひとつの作業している中で、他のことに気を配ることができなくなったり、ある作業をしていて、他の作業にとりかかるといった臨機応変な行動が、困難になるといった特徴があります。
一般的に、注意障害の症状が出るのは、右半球にダメージを受けた場合です。

記憶障害は、けがや脳の病気にかかったことが原因で、その日から病気にかかる前の記憶がなくなることです。
また、新しい知識について覚えられなくなることもあります。記憶障害になっても、その自覚がないこともあります。

半側空間無視とは、病巣の反対側の刺激に反応しない状態のことを指します。
とくに、左半側空間無視にかかるケースが多く、これは右半球が左側優位であり、左右両空間で左半球が右空間に対して、注意を向けているからとされています。半側空間無視は、1度かかると症状が長引くケースが多いようです。

遂行機能障害は、ある目的に向かって効率良く作業を行うこと、きちんとした手順をふんで作業をすることが困難になります。
ある行動を起こすために、計画を立ててきちんと実行したり、優先順位をつけるといった思考や行動が困難になります。

高次脳機能障害には、情動面の障害がみられることもあります。
暴力をふるったり、突然興奮して怒り出すなど、これまで性格的に穏やかだった人が、ガラッと代わり、人格が変化することがあります。
感情による障害として、無感情や急に泣き出したり、怒り出したり、躁状態になることもあります。

先行性とは、道具を使ったり手を宇津こすことについて、頭では理解していても、とくに感覚障害や麻痺といった症状が出ていないにもかかわらず、うまく行動できないことを言います。
地誌的障害とは、これまで何度も行った場所で、道に迷ったり、知っている建物や風景を見ても、それがどこにあるのか、わからなくなったり、自宅や近所の見取り図が描けなくなることがあります。

失認症は、触覚・聴覚・視覚といった感覚を通して、対象物について認知できなくなるという障害のことを指します。
物を触ったり、音を聞くと何かわかりますが、視覚失認である場合は、とくに視野や視力に障害があるわけではないのに、物を見てもそれが何なのか、認識することができません。

高次脳機能障害と認知症との関係について、ご紹介しましょう。
高齢者社会にもない、認知症にかかる人が増えてきました。
一般的に、認知症の定義については、「脳や身体の疾患が原因で、判断や記憶に関する障害がみられるようになり、日常生活に支障をきたしたり、普通の社会的な生活を送ることが困難になる状態」とされています。
認知症の典型的な症状が、物忘れ・記憶障害・人格の変化・うつ症状・自発性の低下といった症状です。

認知症は、脳卒中を発症した人が必ずしもかかるわけではなく、脳卒中を発症しない人にもかかることがあります。
脳の加齢による変化のひとつが認知症であり、つまり脳の老化によるものとされています。

認知症について、高次脳機能障害の一部として、位置づけされる考え方もありますが、全般的な知能低下、認知症状が起こっている状態が認知症であるということで、臨床上では診断されているのが現状です。
脳梗塞、くも膜下出血などの脳障害に見合う認知障害について、局所的に症状が出る場合に、高次脳機能障害と診断とれており、日常的にあらわれる行動について、どのように対応するかが、重要ポイントとなります。

  • 自己紹介
  • 脳卒中後の家庭でできるリハビリ
  • 脳卒中関連コンテンツ
▲このページのトップに戻る
当サイトでの情報は、個々の判断によりご活用ください。当サイトの情報に関する責任は一切負いかねます。
Copyright c 2008- [脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜] All rights reserved
TTSレート