脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





脳卒中の最近の治療方法

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脳卒中を発症すると死亡率が高いと言われてきましたが、近年は医療技術の進歩により、治療方法も変わってきました。脳卒中を大きく2つのタイプに分類すると、急性期と慢性期に分けることができます。脳卒中の発症後の早期を急性期、ある時期を経過すると慢性期となります。急性期と慢性期では、それぞれ治療の目的も異なり、治療法にも違いが出ています。

脳卒中の急性期における治療について、その最大の目的は生命を維持する上で、呼吸や血圧などの生命徴候について、適正にコントロールをすることです。血糖など、血液生化学的データについて、適正な範囲を維持していくことです。
一時的脳損傷(脳出血や脳梗塞の発症により、脳が障害状態になること)と二次的脳損傷(脳浮腫や頭蓋内圧亢進による二次的な脳障害)を回避するように、治療を行う必要があります。
さらに、肺炎などの合併症を未然に予防すること、そして、早期にリハビリテーションを開始することで、体の機能の回復を図ります。

脳出血・クモ膜下出血・脳梗塞の急性期における治療法についてご紹介しましょう。
脳出血を発症した場合、脳卒中急性期治療の方針に基づき、これまで多数の症例については、薬物による治療法を中心に、内科的治療で対処されるのが一般的です。
外科的な治療を行う場合は、二次的脳損傷の回避、救命を目的とするものであり、体の機能の回復については多くを望むのは難しいかもしれません。

脳内にできた血腫を除去する手術により、機能回復に良い結果が期待されるとされる出血は、皮質下出血と小脳出血です。血腫を除去する方法は、小孔と開頭法から血腫を吸引して除去する手術として、内視鏡手術や定位脳手術といった方法があります。
現在、もっともよく行われている方法には、小孔から血腫を除去する低侵襲手術が一般的です。

クモ膜下出血の急性期における治療法についてご紹介しましょう。
クモ膜下出血を発症する原因には、脳静脈瘤の破裂が原因と考えられており、再破裂を防ぐこと、脳血管攣縮対策などさまざまな目的によって、治療法が選択されます。
脳動脈瘤破裂による死亡率は約15%であり、再破裂により死亡率が高くなります。
まずは出血源の処理を優先的に、開頭手術による脳静脈流クリッピングによる方法と、血管内手術手技によるコイリングの2つの方法があります。

クリッピングは、チタン製のクリップで動脈瘤頸部をはさみ、正常の脳動脈から血流を遮断します。コイリングは、カテーテルを動脈に挿入して、動脈瘤の近辺まで誘導して、先端部に装着したプラチナ製のコイルで脳動脈瘤を内側から詰めるという方法です。コイリングでは、開頭手術を行う必要がなく、患者への負担が比較的軽い方法であることから、近年は急速な勢いで普及してきました。

ただし、コイリングに関する問題点をあげると、詰めたコイルの総和容積と脳動脈瘤の容積を比較する場合、コイル容積は25%程度の割合となります。つまり、残りの約75%は、コイルを詰めて、脳内の血液の血栓かの再破裂を防ぐということになります。

コイリングやクリッピングで再出血を防いだとしても、まだまだ安心できる状況ではありません。出血後1週間〜10日をピークに、2〜3週間程度に渡り、脳血管径が細くなるといった現象が引き起こされると、脳血管攣縮となります。
これによって、脳血管がまるで糸のように細くなり、脳内で血液が流れにくくなり、その結果脳梗塞を引き起こすことがあります。

脳内全体に広がると、死亡率が高くなりますが、万が一、命をとりとめても体に機能障害が出る可能性があります。このようなメカニズムについては、まだはっきりとわかっておらず、これといった特効薬がないのが現状です。
急性期の前期は、血管拡張薬を用いながら、脳の血液循環をほどよく保つために、意図的に血圧を上昇させることにより、血液の循環量を増やして血液の粘度を低下させて、脳梗塞の発症を抑えるといった方法で治療が行われることがあります。これは、脳血管の攣縮対策として行われる治療法です。

脳血管が攣縮する時期を乗り越えると、水頭症にかかる可能性が出てきます。水頭症は、その名の通り、脳内に水がたまる症状であり、脳脊髄液が脳室に溜まるという現象です。
水頭症の治療には、圧制御バルブとシリコン製の管を用いて、脳脊髄液が過剰に流れるのを食い止めるために、頭蓋骨外に排除させるというシャント術と呼ばれる治療法です。
腹腔と脳質を連結させるように、管を留置する脳室腹腔シャント術による治療法が、一般的とされています。

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