脳卒中〜家庭でできるリハビリ〜





感覚障害について

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脳卒中を発症すると、身体にさまざまな障害の症状が引き起こされる可能性がありますが、その中のひとつが感覚障害と呼ばれる症状です。
私たち人間には、さまざまな感覚を持っています。物が手に触れたときの触感、食事をしているときには嗅覚や味覚が働いており、味やにおいを感じ取ることができます。

さらに、外部の音が耳に伝わり、聴覚が機能していることによって、音を聞き取ることができます。そして、視覚により物や人を判別することができます。これらの感覚は、一般的には五感と呼ばれています。
生物学では、体性感覚・内臓感覚・特殊感覚に分類されています。
これらの感覚には、無意識の感覚と認識される感覚に分けられます。

性機能や内臓機能、感情や覚醒といった感覚は、無意識の感覚であり、人間というひとつの生命体が活動していく上で、重要な働きをしていますね。脳卒中にかかって、脳の一部あるいは広範囲に渡り、ダメージを受けることにより、さまざまな感覚障害が引き起こされる可能性があります。

脳卒中の症状の度合いや損傷を受けた部位により、症状の出方にも違いがありますが、とくに体性感覚や深部感覚障害などに支障をきたすケースが多くみられます。

感覚には、深部感覚と表在感覚という言葉がありますが、表在感覚とは、皮膚による感覚で、物を触ったときの温度が熱い・冷たいと感じられたり、物を触っているときの触感、なにかに触れているときに痛みを感じるといった感覚を持っていることを指します。

脳卒中にかかり、表在感覚にダメージを受けると、物に触れても触れた感じがわからない、温度が熱いのか冷たいのかがわからない、物にぶつかったりしても、痛みが感じられないといった麻痺障害が出ることがあります。

これに対して深部感覚とは、関節と筋肉から伝えられる感覚のことで、四肢がどのような位置をとっているのか判断する位置覚、押されている感覚として圧覚、体の揺れや動きをとらえる振動覚、指がどの方向に動いたのかを知る運動覚といった感覚です。

脳卒中にかかり、深部感覚がダメージを受けた場合、ある物を取ろうと思い、手を伸ばしたのに、目標と定める位置に手が届かず、まったく違う方向に手が届くといった症状が出たり、手足の位置がわからないといった症状が引き起こされる場合があります。

感覚障害による身体への影響は、運動の抑制・患側肢の無視・損傷の危険性・強調運動障害・視覚的コントロールの依存などがあげられます。
運動の抑制とは、とくに重度の感覚障害がある場合に、患側肢を使おうとしない傾向がみられます。たとえば、右手の動きが鈍くなった場合に、右手を使おうしせず、左手ばかりを使うようになると、使わなくなった右手はさらに不器用になり、失調症状が出る可能性があります。

患側肢の無視とは、感覚障害により、日常的な動作や運動を正しくコントロールすることが困難になり、患側肢が使用されにくくなります。損傷の危険性とは、表在感覚が麻痺しているため、体の痛みや温度が感じられなくなることにより、切り傷や擦り傷、熱傷や圧迫などが引き起こされやすくなります。強調運動障害とは、患側手の運動コントロールが困難になることから、両手の協調運動が行われにくくなります。

さらに、視覚的コントロールの依存とは、カバンの中から物を出したり、エプロンのヒモを結ぶといった動作が困難になることを指します。

このようなさまざまな感覚障害の症状が出ている人が、日常生活を過ごす上での注意点をあげると、冬の寒い時期は、電気カーペットやこたつの温度設定に配慮して、とくに低体温症にならないように、注意が必要となります。

脳卒中の患者が、自宅で不自由なく安全に生活できるように、ストーブの周囲に柵を設置するといった配慮も必要です。感覚障害の症状が出る手足について、目で確認を行い、刃物や火の取り扱いには十分な注意が必要です。

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